赤髪の彼に

あなたは たしかに そこにいた。


わたしを呼ぶ声、優しい笑顔、あたたかい手、大きな背中。

毎日が夢みたいにキラキラしてた。

わたしにたくさんの元気と勇気と愛をくれたあなたに、わたしは何ができるんだろうってずっと考えてた。

まだあなたにしてあげられることがたくさんあった。

あなたを応援することができる。がんばれって大きな声で叫ぶことができる。力強く背中を押してあげることができる。

なんだ。
まだまだわたしにはできることがたくさんある。

だから。
これからちょっとずつ恩返ししようと思う。

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