今でもおまえが怖いんだ
アトピーらしくいつでも肌が弱い彼は、何処に手を回したってカサッとする。
スポーツをしているため日に焼けているから余計、男の肌という感じ。

別に筋肉質なわけではない。
けれど細く引き締まった体には無駄な肉が少しも乗っていなくて、若いなあ、良いなあって初めて夜を過ごした時に感心した。

上に覆いかぶさる時に遠慮がなくて、少しの躊躇いもなく力強く抱きしめてくれる。

激しく揺さぶられ軋むベッドの音が部屋中に響き渡って、それでもお互い声は押し殺している。
荒い呼吸なんて繰り返さないままで、はあとたまに大きな溜息と一緒に欲情は押し出して、休憩なんてこともない。
体位をコロコロと変えることもない。

気持ち良い? なんて一々聞いて来ることもない。
気持ち良いと言うこともけしてない。
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