今でもおまえが怖いんだ
終わった後、パンツも穿かないまま私たちはソファに並んで座った。

テレビを付けると朝のニュースが流れ始めていた。

うっそもうそんな時間? と有馬君に言われ、私はテーブルの上に置いていたスマホを見る。
そうね、6時過ぎたね、と答えながら腰を浮かせた。

「何?」と聞く有馬君に「お湯張ってくる」と答えると、彼はありがとうーと欠伸を噛み殺しながら言う。
それでも一緒に立ち上がってお風呂までついてきてくれて、バスタブの縁に腰をかけながらまた1度欠伸をした。

「今日、この後何かあるの」
彼の方からそう聞いてきた。

「私はないけれど。有馬君は」
「夕方から学校なんだよね。1回家帰って寝ようかな」
「それが良いよー」

彼の欠伸がうつって、私も俯きながら小さく欠伸をした。
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