明日キミに聴かせたい
伏本先輩が花瀬名雄のすることに関して力になりたいと想うのも、私が羽流を想うのも、花瀬名雄が羽流が望むならなんだってしてやりたいと想う気持ちも、同じなんだ。


「そっか…」

小さいとか大きいとか深いとか浅いとかそんな大きさなんて関係無くて、ただ好きだから。ただ大事だから。ただ大切だから。ただ力になりたいから。ただそれだけなんだ。

どんな人だって必ず誰かにとっての大切な人。


"許してやってほしい"


誰かにとって誰かのしたことは許せなくても、誰かにとっては誰かのした罪をわかっていながらも味方でいようとする。

羽流がどんな事をしても私は羽流の味方。絶対味方。その想いが伏本先輩にもあって、花瀬名雄にもある。

ああ、なんかもう頭がぐちゃぐちゃになってきたかも。ちょっと深く考え過ぎてるのかも。

人ってなんでもかんでも難しく難しく考えすぎる癖がある。
それをかっこいいだろう?なんて思う人、そう見せたい人もいるのかもしれない。

だけどほら、誰かが言ってたじゃんか。
答えなんてもっともっとシンプルなものだって。



ただ、好きだから。


それだけで全て繋がる。

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