明日キミに聴かせたい

「光希さん…」

「羽流ちゃんなら大丈夫だよ」

「え?」

「もう君は強くなってる。だから大丈夫。じゃあまたね!!」


その言葉が意味する絶対的根拠がどこにあるのかなんて私にはわからなかったけれど、私に向けられた光希さんの笑みが、大丈夫。が、本当に大丈夫な気がしたから不思議な人だと思った。


「にゃ~」


屋上を後にした光希さんが柵にもたれるように置いた花束にクシャックシャッと猫パンチをしている白猫に触れながら「大丈夫かな?私」だとか「行けるかな?私」なんて話しかけても白猫はゴロンと私にお腹を見せて寝転がるだけだった。


「かっわいいな~この~わしゃわ……」


"あ、ごめん!気づかなくて"

"い、いえ……"


「………あっ!!あ、ああ……はははは…」


ふいに思い出した出来事に笑いが込み上げてついつい声に出してしまった。


「そっか……あの時……そっか…」


名雄先輩に今日電話してやろう。
そして思いっきりドヤ声で先輩が私に惚れた理由を話してやろうと思った。

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