明日キミに聴かせたい
放課後、３人の姿が無いのを確認した私は、今のうちに教室を出て家に帰ろうと鞄を手に教室を出て下駄箱へ向かう途中の階段で３人に道を塞がれた。


「何勝手に帰ろうとしてんの？私ら言ったよね？放課後ちょっと付き合ってって」

「あの…よ、用事があっ…て…」

「はーいうそうそ。友達一人いないあんたに用事とか約束なんてあるわけないじゃん。笑わせないでよねーあはは」

「はい、つーわけで今から付き合って。行こ行こ」

「ど、どこ行くの…？」

「白神さん神の子のくせにそんなのもわかんないの～？」

「さすがの神の子でも無理なことってあるんだねーはははは」


そして学校付近に停車していた黒い軽自動車に乗せられ、大学生ぐらいの男性が一人運転席に座っていた。

３人は私を乗せた後、同じように乗り込むと、助手席に乗った女子が男性に「行って」と声を出すと車は動き出した。

恐怖しかなかった。

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