リングサイドブルー
「心暖ちゃんは保育園だよね。そこは何時まで預けられるところなの。一応聞いておきたいんだけど」
「今でぎりぎりです。友達も多いし、他を探すのはちょっと」
「そうか、やっぱりきびしいかあ」
「……これ、ぶっちゃけ異動の打診ですよね?」
ひとりで納得している部長に、揺るがない意思をもって単刀直入に訊く。すると部長はイエスともノーともつかない、曖昧な笑みを浮かべた。
「たぶんこれは、森住さんにとってすごくいい話だよ。だから話が回って他に候補者が現れる前に、って思ったんだけど。一応話だけ聞いておいてもらえるかな」
そんな強引な前置きから始まったのはたしかに異動の話ではなかった。期間限定、親会社への出向だ。
以前から耳には入っていたが、親会社はついに業務基幹システムの開発を外部企業に委託することを決めたらしい。
いくつかある候補の中から一社に絞り込んで仕事を依頼するのだが、候補はすでにほぼ確定しているようだった。
「今でぎりぎりです。友達も多いし、他を探すのはちょっと」
「そうか、やっぱりきびしいかあ」
「……これ、ぶっちゃけ異動の打診ですよね?」
ひとりで納得している部長に、揺るがない意思をもって単刀直入に訊く。すると部長はイエスともノーともつかない、曖昧な笑みを浮かべた。
「たぶんこれは、森住さんにとってすごくいい話だよ。だから話が回って他に候補者が現れる前に、って思ったんだけど。一応話だけ聞いておいてもらえるかな」
そんな強引な前置きから始まったのはたしかに異動の話ではなかった。期間限定、親会社への出向だ。
以前から耳には入っていたが、親会社はついに業務基幹システムの開発を外部企業に委託することを決めたらしい。
いくつかある候補の中から一社に絞り込んで仕事を依頼するのだが、候補はすでにほぼ確定しているようだった。