リングサイドブルー
「出向でも特別に制限があるわけじゃないんです。だから、ここも一般社員と同じように、自由に使ってもらって大丈夫です。外で買うよりも飲み物も少し安いですよ」

「昼食はみんなここで?」
「周りに飲食店が多いから、ランチは外に出ちゃう人が多いですけど、お弁当派の人は休憩室を使うことが多いかな。システムさんは見かけないから、もしかしたら外食かな?」

「忙しくて昼食どころじゃないとか、ありそうっすけど」
 肯定も否定もしないまま、首藤はただ頷いた。

「開発責任者さんは、かなりしっかりしてるみたいだし、うまく調整してくれるんじゃないかなあ。そうじゃないと、日常業務もあるしパンクしちゃいますもんね」

「まあ、昼休みはなくてもいいんだけど」
「問題は残業です? お迎えとか?」

「そうそう」

「えらいなあ、森住さん。うちは社内結婚だったんですけど、旦那が運営事務所っていう現場よりの場所にいるから、帰ってくるのはだいたい終電で、お迎えは全部私ですよ。周りに気を遣わせたくもないし、結構いっぱいいっぱい。森住さんの奥さん羨ましい」
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