リングサイドブルー
「羨ましいか? うるせえ女子に囲まれて、きゃあきゃあ騒がれてんのが」橋爪が鼻で笑った。
「べつに。興味ないんで、女とか」

「最近は理系男子っていうやつがモテるらしいけど、まあなんだ。顔と性格のいいやつに軍配が上がるのが道理っつーやっちゃな。仕事もぱきぱき進めてくしな」

「頭おかしいっすよ、フリークスタンダードの社員って。ついていけないし、同列で比べられたくないですね。あれこれ教わって多少わかるようになったって、結局才能のある人間には勝てませんからね」

「ひがみかいな」
「ヅメ男さんだって、年下から習うのにいい顔しないじゃないっすか」

「それでも割り切ってるつもりだぜ。そもそも部下で慣れてるわ、そういうのも。才能のあるやつっていうのは、勤続年数重ねてもものに出来ない何かを持ってんだよ、はじめから。

でもな、一生追いつけなかったとしても、努力するしかねえのよ。そうじゃなかったら、俺ら凡人はクソの役にも立たねえだろうがよ」
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