リングサイドブルー
拓斗はおそるおそる母親から手を離した。それから心暖に向かって頷いた。手をつないだまま振り返ることもなく、ステラ保育園の扉に手をかけた。
「ありがとうございました」
拓斗の母親がすぐ駆けてきて頭を下げた。
「いえ。拓斗くん、うちの心暖が叩いたから、保育園自体もいやな印象になってしまってたかな」
「違うんですよ。それはぜんぜん大丈夫なんですけど、心暖ちゃんを怒らせてしまったから、もう遊べないって思ってたみたいで、それで保育園いきたくなかったのかなって」
「そうだったんですか。また仲良くできるとこちらとしても嬉しいですけど……もう大丈夫そうかな」
窓ガラス越しに心暖と拓斗が、こちらを覗き見ている。泣き出す寸前だった拓斗にも笑顔が戻り、ふたりはすっかり仲良しといった感じで、ときどき顔を見合わせる。
「ありがとうございました」
拓斗の母親がすぐ駆けてきて頭を下げた。
「いえ。拓斗くん、うちの心暖が叩いたから、保育園自体もいやな印象になってしまってたかな」
「違うんですよ。それはぜんぜん大丈夫なんですけど、心暖ちゃんを怒らせてしまったから、もう遊べないって思ってたみたいで、それで保育園いきたくなかったのかなって」
「そうだったんですか。また仲良くできるとこちらとしても嬉しいですけど……もう大丈夫そうかな」
窓ガラス越しに心暖と拓斗が、こちらを覗き見ている。泣き出す寸前だった拓斗にも笑顔が戻り、ふたりはすっかり仲良しといった感じで、ときどき顔を見合わせる。