あたしはまた、キミと出会う
(*・Α・){第二章:泥まみれの子猫
あ・・・・れ・・?



 なんか目の前が真っ暗だ。



 それにさっき、そーたお兄ちゃんの声がした・・?






「颯太!!」


「颯太くん!!」





 そーたお兄ちゃん?






「ってーー・・・」






 お兄ちゃん!!!??


 どうしてあたし、そーたお兄ちゃんに抱っこされてるの?




「よーしよし。しずく大丈夫か?」




「コラがき!気を付けて歩けよ!!」




 あたし、このトラックに轢かれそうになったんだ。

 そーたお兄ちゃんはあたしを助けてくれたんだ。








 ケガまでして。
















「颯太くん。うちにおいで。腕とひざをすりむいてるから手当してあげるね」



「和希の母さん、ありがとうございます」



「いいのよ。和希、しずくはケガしてないか確認してから家に入って」



「あーうん」





 ごめ・・




 ごめんなさい!!!









「しずく!!」

< 10 / 17 >

この作品をシェア

pagetop