小悪魔彼女×溺愛彼氏
~お昼休み~


いつものように莉子と机を合わせて
お弁当を広げると


「きゃーー!!」


廊下から
たくさんの女の子たちの
叫び声が聞こえた。
これは何か変な物を見た悲鳴ではない。


私達は目を合わせ同時にため息が出た。


「はぁ~、今日はバスケのお時間なんだね。」


莉子の言葉に頷く。


これは隣のクラスの王子が
バスケをやるという合図。


きっと彼の親友が誘って
それを了承した彼との会話を
どこかの女の子が聞いてて
噂が回ったのだろう。


「毎回毎回飽きないよね~。」


ホントに。そう心の中で返事をしながら
お弁当を頬張った。
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