工業高校のイケメン達に愛されて【下】
みんなはいつも通りにあたしと接してくれて。
怖い思いをしたことは思い出さずに済んだ。
それがすごく助かった。
違うのは…あたしの相葉くんに対する感情。
みんなと合流してからは、そこまで口を聞いていないんだけど。
でも、お昼ご飯を食べた時も他のクラスを回って遊んでいる時も相葉くんを目で追ってしまって。
みんなに気づかれないように、すぐに視線を逸らす努力をした。
相葉くんは…どうして、助けに来てくれたの?
どうして、抱きしめてくれたの?
聞きたいことはたくさんあるんだけど…あたしにはそれを聞く勇気もなくて。
ただ友達として、一緒に過ごせるこの時間に幸せを噛み締めていた。
…あ。少し訂正。
みんなと合流してから…滝本くんだけは、苦虫を噛み潰したような…悔しそうな表情をしている。
どうしたんだろう…何か、あったのかな。