工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「…お前が、横沢に…」


「…う、ん?」


「俺がお前を助けてやれなかったのが…情けなくて、自分で自分が許せない。」



滝本くんが握った拳は震えていて、唇をぎゅうっと噛み締めている。


えっと…。


滝本くんがそんなふうに思っていてくれてただなんて思わなくて、あたしは視線をキョロキョロとさせた。


でも、滝本くんには気負わないでほしい。


今回のことはみんなのせいではないのだから…。



「気にしないで滝本くん。滝本くんは悪くないし、あたしはもう大丈夫だから!」



今日はずっとずっと楽しみにしていた文化祭、滝本くんと…みんなと最後までめいっぱい楽しみたいな。


そう続けて言いたかったんだけど、彼の声によって遮られた。



「…好きなやつのことは、守りたいって思う。」


「……え?」


< 177 / 337 >

この作品をシェア

pagetop