工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「俺たち、実行委員に立候補しただろ?全員、緋奈ちゃんと仕事をしたかったっていうのもあるんだけど…」



曇った表情で坂口くんはそう言った。


すると、陸くんからも笑顔が消え少し眉を下げてどこか心配そうな表情であたしを見た。


そして今度は、陸くんが口を開いた。



「僕たち、横沢と緋奈ちゃんを2人にしたくなかったんだ…。」



え…?


あたしと横沢くんを、2人にしたくなかった?



「いいかお前。横沢には気をつけろ。」


「た、滝本くん…?」



滝本くんはあたしと目線を合わせて、真面目な顔で言い放った。


気をつけろって…?


どうしてだろう、ていうか、どうしたらいいんだろう…?



「アイツは、お前のこと狙ってるよ。」



あまり口を開かなかった相葉くんが今度は言った。



「え、えええ?!相葉くん、狙ってるって?!」



狙ってるって、横沢くんがあたしを…?


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