工業高校のイケメン達に愛されて【下】



本を取ってくれた相葉くんの方へ振り向くと肩に置かれた手が離れる。


そして相葉くんを見上げた、けど。


多分あたし、顔赤いかも…。


でもあたしを見下ろしている相葉くんも、少し顔が赤い。


2人の視線が交わるけど、無言。


な、なんか恥ずかしくて、言葉が出ない…っ。


なんて思っていたところに沈黙を破ったのは相葉くんで。



「あ、悪い…。ほら、参考書。」


「あ、ありがとう…!」



相葉くんも顔が赤いまま、あたしに参考書を手渡してくれた。



「…欲しいの、それだけか?」


「う、うん!お会計いってくるね!」



あたしは相葉くんにそう告げて、お会計コーナーへ向かった。


相葉くんは、本屋さんの外で待ってくれる。


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