工業高校のイケメン達に愛されて【下】



「ありがとうございましたーっ」



お会計を済ませて、歩きながら参考書とさっき買った文化祭の材料をスクバの中へ入れた。


カバンは重くなるけど、両手が空くからこっちの方が楽!


本屋さんを出て、外で待ってくれている相葉くんのもとへ向かう。



「相葉くんおまたせ!」


「おお。」



相葉くんは壁にもたれかかって、スマホを片手に操作していた。


けど、あたしが声をかけると視線をあたしの方へ移した。



「もう5時半になる。早いな。」



あたしを見たあと一瞬またスマホに再び目を向けると、相葉くんが言った。



「わ、もうそんな時間なんだ…!」



あたしもつられて自分のスマホで時間を確認した。


って、そういえばあたしお母さんに帰る前に駅で買い物すること言ってなかった!


お母さん今日仕事何時までだっけ…。


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