パクチーの王様 ~逸人さんがあやしい物を見ています~
「ところで、あんた、病院には行ってみたの?」
「行ってません」
と言うと、
「なんでよ」
と日向子に言われる。
「恐ろしくて――。
だって、もう名前も決まってるんですよ。
お義母さんによると、まだ居るかどうかもわからない、このお腹の子は、逸人さんによく似た色白で綺麗な顔立ちの女の子で、名前はアンジュだそうです」
「あ~、ほんとにそんな感じに生まれてきそう」
と腕組みして呟く日向子の横で、静が笑い、
「じゃあ、男なら、厨子王《ずしおう》?」
と言ってくる。
いや、その安寿《あんじゅ》じゃないと思います……。
「行ってません」
と言うと、
「なんでよ」
と日向子に言われる。
「恐ろしくて――。
だって、もう名前も決まってるんですよ。
お義母さんによると、まだ居るかどうかもわからない、このお腹の子は、逸人さんによく似た色白で綺麗な顔立ちの女の子で、名前はアンジュだそうです」
「あ~、ほんとにそんな感じに生まれてきそう」
と腕組みして呟く日向子の横で、静が笑い、
「じゃあ、男なら、厨子王《ずしおう》?」
と言ってくる。
いや、その安寿《あんじゅ》じゃないと思います……。