好きだから傷付ける
美空「鬼藤くん!」
雅來「何?」
美空「そうじゃないと思う。」
雅來「何が?」
美空「鬼藤くんは大切な人を
傷付ける人にはならないと思う。
例え、お父さんの血が
流れていたとしても全然違うと思う。
1人で頑張らなくてもいいと思う。
...やっぱり送ってくれないかな?」
雅來「え?」
美空「足、やっぱり痛くて
1人じゃ歩けないから。
家の中まで送ってくれないかな?」
雅來「いいのかよ?」
美空「こっちが聞いてるんだよ。
家の中まで送ってくれる?」
雅來「...ああ。」
鬼藤くんは私の元まで走ってくると
その肩を支えてくれた。
雅來「さすがにおぶってはいけないから。」
美空「うん。」