好きだから傷付ける

樹「いいから、ほら。あがれ!
君も良かったらあがって。」

いっくんに支えられリビングの
ソファに座ると救急箱を持ってきた
いっくんが私の足に湿布を貼ってくれた。
リビングへやってきた鬼藤くんは
その様子をただ見つめていた。

樹「気を付けろよ。
大事な体なんだから
後遺症が残ったらどうする?
ただの捻挫だから良かったけど
打ち所が悪かったら
最悪の事態になってたかも
しれないんだぞ。」

美空「ごめん。これからは気を付ける。」

本当にいっくんは心配性だ。
仕方ない事だと思う。
私に何かあればお父さんと
お母さんに怒られてしまうから。
< 15 / 197 >

この作品をシェア

pagetop