好きだから傷付ける
樹「いいから、ほら。あがれ!
君も良かったらあがって。」
いっくんに支えられリビングの
ソファに座ると救急箱を持ってきた
いっくんが私の足に湿布を貼ってくれた。
リビングへやってきた鬼藤くんは
その様子をただ見つめていた。
樹「気を付けろよ。
大事な体なんだから
後遺症が残ったらどうする?
ただの捻挫だから良かったけど
打ち所が悪かったら
最悪の事態になってたかも
しれないんだぞ。」
美空「ごめん。これからは気を付ける。」
本当にいっくんは心配性だ。
仕方ない事だと思う。
私に何かあればお父さんと
お母さんに怒られてしまうから。