好きだから傷付ける
雅來「腹減らね?何か作ろう!」
鬼藤くんの付けているエプロンと同じ柄の
エプロンを着けた私はその隣に並ぶ。
新婚夫婦の様で照れくさかった。
美空「買い物して来れば
良かったね。冷蔵庫の中
何にも入ってないかも。」
雅來「ああ、大丈夫だよ。
樹さんがある程度の物
買い揃えてくれてあるから。」
私の家なのに私の方が何も
知らなくて恥ずかしくなった。
雅來「滝川、手洗わないの?
水もったいないよ。」
美空「...ああ、ごめん。」
いつもの癖で袖を捲らず
手を洗おうとすると
鬼藤くんは水を止め
丁寧に袖を折り返した。