オトナが始める!現在進行形初恋
「ハ、ハツコイ……?」
「そうですよ、良香っち、おめでとう!」
「でもでも! 私、今三十二だよ!? こんな歳になって初恋なんて……」
私は気恥ずかしくなって、震え始めた自分の体を自分の両腕で抱きしめる。
「世間一般で言う初恋とは違う、本当の初恋、です。私だって、二十四で結婚するまで本当の恋には巡り会えなかったですよ?だから何も恥ずかしがることはないですって」
でもそうなのかもしれない、と私は思うようになっていた。
ミッキーちゃんの言うとおり、学生時代にいくつもしてきた恋は、確かに私が相手を好きなだけで満足していた。片思いを楽しんでいたんだと思う。
私の今までの恋は、恋に恋していただけってことはよくわかった。