溺愛総長様のお気に入り。


あのね、この人は学校を仕切っている最強暴走族の総長という立ち位置でね……って言いたいことは山のようにあるけど。

とりあえずあたしは無言を貫いて、全く味のわからない朝食をとった。


食べながらもチラチラ視線を注いでしまう。


一体、なにで来たの?


まさか、朝から爆音を立ててバイクで来たとか……?


……恐ろしい。



「……行ってきます」


「では、行ってきます」



朝ごはんを食べて歯磨きを終えたあと、お母さんに見送られながら煌くんとそろって玄関を出る。



「行ってらっしゃ~い、おほほほ」



お母さんてば、終始テンションが上がりっぱなし。



なんでこんなことになってるんだろう。


まだ寝ぼけてるのかな。
自分でもイマイチよくわからないよ。


すると、外へ出てまたびっくりした。
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