溺愛総長様のお気に入り。


帝くんが出て行って、またふたりきりになった部屋。



「とんだ邪魔が入ったな」



煌くんは不満そうに言うけど、



「そんなことないです。帝くんに会えて良かった……」



あたしがそう口にすれば、もっと不機嫌になる煌くん。



「なんだよ。帝のこと気に入ったのかよ」


「ちっ、ちがっ……!」



どうしてそうなるの?


ほんの数分しか顔を合わせてないのに、気に入るとかありえないよ。


ただ……。



「煌くんのお兄さんって人に会えたのが嬉しかったんです」


「……え?」



……だってあたしは……。



「煌くんが……好きです」



体を煌くんの方にまっすぐ向けて、伝えた。


やっと伝えられた自分の気持ち。


男の子に告白する日が来るなんて、思ってもみなかったよ……。

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