溺愛総長様のお気に入り。


すると、微動だにせず固まる煌くん。


……えっと、あの。


勇気を出して告白したんだから、リアクションしてくれないと。


バクバクと高鳴る心臓は、もう口から飛び出ちゃいそう。



「……マジかよ……んなこと言ったら本気にするぞ」



少し険しい顔で、低く呟く煌くん。



「本気にして……いいですっ」



恥ずかしくて煌くんの顔が見れない。


きっと、あたし史上最高に真っ赤になってるよ。



「でも、ひとつだけ聞いてもいいですか……?」



思い切って言うと、煌くんは首を傾げた。



「前に……聞いちゃったんです。桜子ちゃんがあやめに居たときに……その『女なんて誰でもいい』そう、煌くんが言ってたのを……」



ずっと気になってたんだ。


これを聞かないと、やっぱりすっきりしないもん。



「ああ、アレか……」



思い出したように煌くんは頷いて。



「帝のことだよ」


「へっ?帝くん?」


「話の前後聞いてなかったのか?帝の話になって、『アイツは女なら誰でもいいんだよ』って言ったんだよ。桜子、帝のことが気になってるからな。それでも素直にならねえから、軽く挑発してみただけ」


「あっ……」



そういうことだったの?


桜ちゃんは帝くんが好きなの?


なぁんだあ……煌くんじゃなかったんだ。


でも、タイプを聞いて煌くんと一致するのは当たり前か。双子なんだもんね。


あの発言も、煌くん自身のことじゃなくてよかった……。



「ひゃっ」



安心した瞬間、ぐわんと世界が回って。


体は柔らかいソファに沈んでいた。


……っ!


なにされる!?


そのまま身を固くしてジッとしていると、周りの気配が感じられなくなるほど静かになって。


あれ?煌くんは……?


そう思って、ゆっくり目を開いた。
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