溺愛総長様のお気に入り。
瀕死の状態だった彼がむくっと起き上がるからびっくりする。
スマホを取る力もなかったはずなのに元気あるんじゃん!
そんなあたしの思いなんてまったく無視して、
「なんてことしてくれるんですか!!!!」
ものすごい形相で食って掛かってくる。
……え……?
今あたし、怒られてるの?
助けてあげたのに理不尽すぎるよ。
「ど、どうしてこんなに沢山の中から鷹柳さんに……」
男の子は真っ青な顔して震えていた。
ケガよりも心配になるくらいに。
「誰でもいいって……言ってましたよね……」
「それでもです!」