時のなかの赤い糸


「あぁ。1番隊に行かすよ」



1番隊は沖田を中心とした隊だ。



「あぁ。時刻は0時を回ったころ」



近藤と土方が静かに部屋で話すなか、夜になると永倉と遥が町に出掛けた。




「どこ行くんですか?」


「うどん屋」




遥と永倉が入って行ったのは一軒の普通のうどん屋さん。



中は今でもありそうな和風造りで、畳に座って座る感じ。




「あ、山南さん」



遥と永倉の隣に座っていたのは山南と山崎だった。



「あれ?今日は1人ちゃうんすね、永倉はん」




山崎が覗きこむように永倉にいった。



「まぁな」



「微笑ましいですね」



「そんなじゃないですよ―ι」



遥が山南をバシッと叩いた。



「そうですよ。
今日はただ晩飯食いに来ただけです」



永倉も困りながら言った





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