時のなかの赤い糸
口だけ笑って、下を向きながら刀を直すと、あとの二人も倒れていった。
何が起こったの―――――――――――?
振り替えると、永倉新八と同じように刀を直した二人の男が、あたしにニコッと笑った
「…お怪我は?」
「あ………ないです…」
「そう」と優しく笑った彼は茶色の髪をなびかせて、もう1人は静かに意味深な笑みを浮かべていた。
そして、顔を上げた永倉新八は
「「あ―――――!!」」
昼間、あたしにデブって言ったあの最低男だった。
「お前っ」
「ん?新八は彼女を知っているのかい?」
問われたことに困りながら、頭をかく永倉新八は、あたしを見ると、ブハッと笑った