時のなかの赤い糸


失礼なっ!
遥は顔を背けると、あとの二人を見た。




「私は沖田総司。一番です」



おおお沖田総司!?


茶色の髪の毛のこの人が?




「俺は松原忠司。四番なっ!」




もの静かな装いとは逆に、笑うと親近感をわかすような笑みをもつ彼。




この人は知らないけど、きっと新撰組なんだろうな………………




「あんたは?」



永倉新八があたしによって来て、昼とは違う優しい眼差しであたしを見た。




「……綾野…遥…」




何でだろう…
どうして、今胸がキュンとしたんだろう?




「えと、ちょっと来てくれる?」




沖田が遥に言うと、遥は訳がわからないまま頷いた。






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