~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ-
 あれからどれだけ歩いただろうか。
 びゅぅう、と風が強く吹いた。「きゃ!」という茜の悲鳴も風に流され、次第に顔も前を向けるのが難しくなっていった。

「なんで地下に風が吹くんだよ!!」

 元から糸目なので細めているのか普通なのかよくわからないが、麟紅が顔の前を手で覆いながら叫んだ。朽葉がなんだか麟紅の陰に隠れようとしているが、無意味に終わった。

「たぶん動いてるんだろうな」

「何……が!!」

「ドラゴンが、に決まってんだろ」

「動いただけでコレかよ!!」

「だから言ったでしょ!! 生身の人間じゃ太刀打ちできないほどに、ドラゴンってのは巨大で獰猛なのよ!!」

 前を行く藍奈が振り向きざまに叫んだ。風が強すぎてツインテールにした髪がボサボサになっている。
 と、そこで突然カーキーが「お」と叫んだ。

「今度はなんだ!!」

「前を見ろ」

 言ったとおりに前を向くと、そこに何か巨大な亀の足のようなものが見えた。
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