~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ-
「ふざけている……こんなことがあっていいはずがない……いや」
怒りに顔をゆがめる煽烙は、次の瞬間にはもう平静を取り戻していた。
「逆に考えればいいことだ、これほどまでの幸運はない。まさかこんな場所で竜王術に出会えるとは……ということは、お前のその左眼は……?」
「知っているだろう」
帝の竜は静かに反応した。そして、右手で左眼の下を押さえた。
「獄竜の王である私の眼だ。説明する必要もあるまい」
「フフフ、やはり……ではそれが伝説に聞く“獄竜眼”ですか」
その眼、地獄の竜の眼。あらゆる劫火を焼き尽くし、あらゆる豪火を喰らい尽くす、業火を生み出す眼。その炎で焼けぬものはなく、例えそれが何かしらの“力”であっても焼き尽くすことができる、伝説の眼力。
「フフフ、フフフフフ……ハッハッハッハ!!」
突然、煽烙は高々と笑い出した。
「こんなに最高な気分になったのはいつ以来か!? こんなゴミばかりのところで暇を持て余していれば、まさか金塊を発見するとは!! 誰がこんなことを予知できるのか!? いや! 誰もできはしないだろう!! フハハハハハハハハ!!」
顔を抑え、狂喜に悶え始めた。
帝の竜は、それでも無表情にその様を眺めている。
「フフフ、そうだ、ここは手土産にあなたのその力を見させてもらいましょうか」
煽烙の顔が、今まで以上に狂喜に歪んだ。
怒りに顔をゆがめる煽烙は、次の瞬間にはもう平静を取り戻していた。
「逆に考えればいいことだ、これほどまでの幸運はない。まさかこんな場所で竜王術に出会えるとは……ということは、お前のその左眼は……?」
「知っているだろう」
帝の竜は静かに反応した。そして、右手で左眼の下を押さえた。
「獄竜の王である私の眼だ。説明する必要もあるまい」
「フフフ、やはり……ではそれが伝説に聞く“獄竜眼”ですか」
その眼、地獄の竜の眼。あらゆる劫火を焼き尽くし、あらゆる豪火を喰らい尽くす、業火を生み出す眼。その炎で焼けぬものはなく、例えそれが何かしらの“力”であっても焼き尽くすことができる、伝説の眼力。
「フフフ、フフフフフ……ハッハッハッハ!!」
突然、煽烙は高々と笑い出した。
「こんなに最高な気分になったのはいつ以来か!? こんなゴミばかりのところで暇を持て余していれば、まさか金塊を発見するとは!! 誰がこんなことを予知できるのか!? いや! 誰もできはしないだろう!! フハハハハハハハハ!!」
顔を抑え、狂喜に悶え始めた。
帝の竜は、それでも無表情にその様を眺めている。
「フフフ、そうだ、ここは手土産にあなたのその力を見させてもらいましょうか」
煽烙の顔が、今まで以上に狂喜に歪んだ。