俺の女に触るな!




「じ」


「ズズズ……」


「冗談言ってんじゃねーよ、バカ、タコ、聞かれたらメチャ恥ずかしーじゃんよ、このボケ!」


「っあー、腹膨らんだ」


「帰るぞガキ!下らん話ばっかで無駄な時間だ、観念してお母さんに殴られろ、アホ!」



む、胸が高鳴りまくって、と、止まらん!心臓に悪い台詞吐きやがった!何言ってんか自分でもよくわからんじゃんよっ!最悪だ!



驚きと恥ずかしさのあまり、トモを無視してレジ済ませて私は店を飛び出た。もう頭の中がゴチャゴチャし過ぎて何から整頓していいのかわからない状態になってしまった。



ちょっと冷たい風を顔面に浴びて頭と心のざわめきが鎮まった。後ろを振り返るとトモが離れてついてきていた。



わかった……混乱してる原因は頭の中の混雑に嬉しいという理解不明な感情が入り雑じってるからだ。この嬉しい、がバランスを乱している。



嬉しいの?私……。年下の幼馴染みに恋人と言われて、冗談かもしれないし、嫌味かもしれないのに、嬉しいの?私。怒るとか鼻で笑うとか色んな返しがあるのに、嬉しいっていう感情がそれを阻んでる。



あー、ヤバイぞ私。



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