俺の女に触るな!
遺伝子……。トモのお父さんもお母さんも私にはすっごく優しいフツーのご近所さん。
トモもお父さんやお母さんみたいに色々メチャカッコよくなるのだろうか?
「トモ」
「ん?」
私はトモの後ろをくっついて歩いている。昔とは逆になった。昔は私が威張って前を歩いていた。迷子になったトモを連れ帰るとき。イジメられてたトモを助けた帰り道。
いつの間にかメチャ頼もしくなっちゃったんだね、トモ。
「……」
「何だよ?手でも繋ぎたいのか?」
「繋ぐか!バカ!」
「帰るぞ」
「へ?」
あれ?どっちがお迎えだったんだっけ?連れ戻されるの私の方だったっけ?
「たく、こんな目に遭うから、いつまでもフラフラしてんじゃねーよ」
トモの溜め息混じりの呆れたような台詞。
「……うん」
はっ!違う違う違う!
「はははは」
「それはてめーだろーがっ!」
私が追いかけるとトモは笑いながら全速力で逃げやがった。ありがとね、トモ、好きだよ。待てぇい!こら!
(おしまい)
