キンダーガーテン四   ~私の居場所に~
無事にお守りを買って、甘酒を飲んでみた。

お酒と言っても、ホントに甘くて………

美味しかった。

ぽっぽと体も温まって………気持ち良くなってきちゃった。

意味もなくクスクス笑っていたら

「……………あれっ??………不味かった??」って。

「ううん、美味しかったよ。」

「嫌…………そうじゃなくて………………。
もしかして………酔ってる??」

えっ!これが酔ってるっていうこと??

初めてだから、分かんないけど………

楽しいっ!!

「悠くん、楽しいねぇ!!大好き!」

ケラケラ笑う唯に

「俺の前以外じゃ、飲んだらダメだからね。
取りあえず、ちょっと歩こう。」と言って

夜のお散歩に行くことになったの。

「お月様、キレイ。
唯の心と一緒で、まんまるだよ!」

「夜中だから………シィーッ。」

焦ってる先生に、ドンドン楽しくなって

益々笑ってたら

「悪い子の口は塞ぐよ。」って………

キスされちゃった。

ここ…………お外だよ。

でも………先生の唇、温かくて気持ち良い。

「もうちょっと。」っておねだりしたら

「あぁっ!もう………クソッ!!」って……

さっきよりも深いキスをされちゃったの。




次の日、おせちとお雑煮をお母さんと用意して

「乾杯だけは。」とみんなに言われて

お酒に口をつけようとしたら

横から伸びた先生の手によって、阻止されてしまい

俺と二人きりの時以外は、絶対にダメだと強く言われたの。

先生は

「相変わらず、甘過ぎ。」とからかわれながら

断固として、飲ませなかった。

………………どうしてかな??
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