キンダーガーテン四   ~私の居場所に~
お父さん達と新年の挨拶を済ませた園長先生は

私と先生を連れて、先生のお部屋に行く。

「この話しが済んだら、飲むから。
その前に、ちょっと聞いて欲しい事もある。」と

お父さん達に伝えて二階に上がる先生。

ベットに腰かけ

「唯ちゃんおいで」と、いつもと変わらない言葉を発する。

えっ!

園長先生がいるんだよ!!

無理って首を振るのに、強引に引っ張って座らせる。

気にしないのか

園長先生は、何事もなかったように椅子に座って話し始める。



「結婚式は、再来年で決定?
唯ちゃんは、来年………クラスをどうしたい??
僕としては………
出来るなら、唯先生にはクラスを持って欲しいんだけど……
結婚の準備に、悠人の副園長就任。
クラス運営に、家事となると…………
ちょっと大変だよね。
そこで………相談なんだけど。
前に『新学期から、新しいことを始める』って言ってたんだけど
覚えてる?
その新しいことを、唯先生に任せたいんだ。」

「どんな事ですか??」

「待機児童の問題は、知ってるよね?
ウチの園でも、対策として………
未満児…………年少よりも小さい、満3歳の子供を預かろうかと思って………
他所の幼稚園は、とっくに取り入れているんだけどね。
認定こども園にする所も多いから、ウチは遅い取り組みだけど。」

満3歳…………。

確かに、色々な幼稚園が預かってるみたい。

友達も、言ってたし。
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