キンダーガーテン四   ~私の居場所に~
責められた航君は……………

今にも泣きそうな声で……………

「僕だって助けたい。
苦しい…………………。
助けて下さいよ。」と訴えている。

いつも明るく、しっかりしていて………

後輩なのに、私より数倍………先生の役にたっている航君。

でも…………。

心配をしていたのはここまで。

先生から………『海晴ちゃんの辞表を預かった』と聞いた瞬間

私が大切なのは『航君じゃない!』って思ったから。

どんなに良い子で

先生が信頼して幼稚園を任せたいって考えていたって………

関係ない!!

私が大切で守りたいのは、海晴ちゃんなの。
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