キンダーガーテン四   ~私の居場所に~
少し安心して………笑顔が出た唯に

「奥さん、ちょっと航に電話してもいい?
みんながいたから、出来なかったアドバイスをして来ようかと思って。」

そう言いおいて、自分の部屋に行く先生。

唯が不安にならないように、先に話してくれたんだね。

先生を送り出して30分。

「良い方に行くかもね!」って

笑顔で帰ってきた先生。

詳しい内容は、話してもらえなかったけど……

海晴ちゃんは………

唯と一緒で……………

お家のことで悩んでるみたい。

航君が明日…………海晴ちゃんの実家を訪ねることにしたって。

先生いわく

「『一泊って決めなくていいから。
納得がいくまで行ってこい!』って発破をかけたよ!
好きな女の子が守れないヤツに、幼稚園を任せられない!って
言ってやった。」って。

そっかぁ!

航君が、海晴ちゃんを死ぬ気で守ってくれるんだね。

だったら……………

「先生、海晴ちゃんのお家って分かる?
今から連れて行って欲しいの。
だって……………
唯がそうだったように。
海晴ちゃんも航君を信じないと無理だもん。」

ジーっと唯の目を見て。

「ヨシヨシ、行こう。」って。
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