届かない想い・愛される喜び
お🐾🐾未姫

海音の彼女 未姫・・・

社内の合コンに無理やり参加
させられたら・・・

まさかその席に社内人気ナンバーワンの
南さんが出席しているとは・・・
女性人は、こぞって南さん狙い・・
争奪・・
南さん以外の男性陣は、
肩を落とし落胆の色を漂わせていた。

私も・・と思うが・・
きっと・・無理だろうなとあきらめた。

入社してから
ずっと憧れの人だった。

それなりに彼氏もいたが
仕事のすれ違いや気持ちの行き違いで
別れたり・・

私は、茅の外の男性陣と一緒に
酒の量も進んだ。
「小山さんは、あっちに行かなくて
良いの?」
と、聞かれたが
「ああ~っ、高嶺の花ですから」
「えっ、やはり気にはなるんだ。」
「まあ、いいじゃないですか
せっかくですし、食べて飲みましょう。」
と、言ってお酌をしまくり
わいわいと飲んだ。
「では、そろそろ解散」
と、幹事の人が告げると
私は、お店から外にでた。
足元が、少しフラフラしているが
帰れない程ではない
「小山さん、大丈夫?」
と、先輩や男性から聞かれるが
「はい、大丈夫です。
では、お疲れ様でした。」
と、頭を下げてフラフラと
駅に向かっていると
何かにつまずいて
あ~あ、倒れる!!
と、思っていると
「危ないよ!」
と、腰を抱き寄せてくれた人が
「あっ、すみません。」
と、その男性から離れて
顔をあげると
えっ、南さん???
「危ないから、送るよ!」
「えっ、いえいえ大丈夫です。
皆さんと二次会に行かれて下さい。」
「う~ん、もう疲れたから
帰りたいんだよ。
小山さんが嫌なら
無理にとは、言わないけど。」
って、どうする?といった顔をされると
「‥‥いやっ、嫌ではありません。」
と、あわてて言うと
「クスッ、そう。
じゃ、行こうか。」
と、言われ
もぅ、何いってるんたか‥‥私は。

でも、私の名前知ってたんだ。
私が黙ったまま色々考えているのを
気分が悪いと思った南さんが
「大丈夫?小山さん。
気分悪いんじゃないの?」
と、言われて
「ちっ、違います。
南さんが、私の名前を知っていて
嬉しくて・・
あっ、えっと」
「クスクスっ、知ってますよ。
総務課に綺麗な人がいると
噂は聞いていたんだ。
それが、小山未姫さんだと
昨日聞いたんだよ。」
「そんなっ、綺麗だなんて・・
ありえません。」
と、否定すると
「そう?十分綺麗だと思うよ。」
と、言われて
湯気がでるほど、赤面しているのが
わかってさらにうつ向いてしまった。
「下を向いていると
本当に気分が悪くなるよ。」
と、笑いながらいう南さんに
そっぽを向いて歩く
すると、ガシッと腕を掴まれて
「ごめん。意地悪したつもりはないんだ。」
と、言う南さんに
南さんの顔を見ると
本当に、ごめんねっていう顔をしながら
頭をかいていたから
頭を横にふると
ホッとした顔をして
「あっ、ごめん。」
と、掴んでいた手も離した。

一瞬だけど南さんに捕まれた所が
ドキドキしていた。
「いいえ」
と、言うと
にっこり笑ってくれた。

長く続いてほしい道は
あっと言う間に駅についてしまい
南さんとは、電車の乗り場違う
「じゃ、気をつけてね。」
と、言う南さん。
一歩踏み出されたとき
「みっ、南さんっ、好きです。
ずっと、憧れていました。」
思わず南さんの背中に
言ってしまった。
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