届かない想い・愛される喜び
なにも言ってくれない南さんに
「すみっ・・・・」
と、いいかけると
「実は、俺も気になっていたんだ。
だから、付き合っちゃう?」
と、言われて
「‥‥うそっ‥‥」
「嘘じゃないよ。
手始めに連絡先を交換しよう。」
と、言われて
携帯をだして
お互いの連絡先を交換した。
送るよって言ってくれる
南さんに
丁重にお断りをして
一人でかえった。
「今日、これ以上一緒にいたら
キャパを越えそうだから」
と、正直に言うと
「わかったよ。」
と、微笑んでくれて
私のおでこにキスをして
「じゃ、明日ね。」
と、ささやいてくれた。
私は、おでこに手をあてて
「‥‥はいっ‥‥」
言って別れた。
本当に?ほんとうに
あの南さんの彼女になったの?
と、そっと南さんに
キスをされた、おでこにふれ・・・
もうすぐ家・と思ったとき
LINEが・・
『俺はついたよ。未姫は?』
いや~ん、未姫だって
『もうすぐ着きます。』
と、返すと
『家に入ったら連絡して。』
『はい。』
走り出したい気持ちを押さえて
足早にマンションに入り
エレベーターで三階まで上がり
部屋までが長く感じた。
玄関を開けて
鍵をしめてから
南さんにLINEした。
『無事に部屋に入りました。
今日は、ありがとうございました。』
と、送ると
『おかえり。
明日は、夕飯一緒に食べよう
また、明日連絡する。』
『はい、楽しみにしています。』
躍りだしそうな気持ちを押さえて
シャワーを浴びて
ベッドに入った。
明日、何を着ていこうかと
悩んでいるうちに眠っていた。