届かない想い・愛される喜び
く🐾🐾苦悩の日々

モデルの花恋とイーサン・ベネットの
結婚は、世間を賑わわせていた。

俺自身も、彼に打ち勝つ要素もなく
今にしてみたら、妹を取られる
感覚だったのかもしれない・・と。

花恋が結婚した報道より
未姫を探す事に必死な俺だったから・・


あれからもずっと
未姫を探している。

中々見つからず
両親に相談をした・・・

母から叩かれた。
一度ならずも・・・と。

父は、興信所を使おうと
言ってくれたが、
まずは、彼女をどんなに傷つけたか
わからないので
知り合いの弁護士に
先に相談をしてくれた。

未姫が姿を消して二ヶ月が
過ぎていた。

父の知り合い弁護士さんは、
親身になった聞いてくれた。

海音は、あの夜の話も隠さずに話した。

父からは、殴られ
(はじめてだ・・
  親父に殴られるなんて・・)
母は、涙を流していた。

海音は、未姫との結婚も考えていた。
彼女にその事を告げた事はないが。
指環も用意していた。

洋二と咲桜は、花恋の事で
自分達が海音を呼ばなければ
未姫を傷つけなかったのだと
未姫に申し訳なかった。

さらにひと月後、弁護士の先生から
「小山さんの居場所がわかりました。」
と、連絡があった。

両親と先生と話して
まずは、海音が会いにいく事にした。
誠意を持って話をする
と、言うことで。

未姫は、実家に戻っていた。

ここから、電車で三時間
俺は、車を使った。
金曜日の夜に移動して
ホテルに入り
土曜日の朝いちで動く。

9時・・・
未姫の家のブザーをならす。
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