12月の春、白い桜が降る。
康平との電話を終え、僕は二時間前の出来事を思い出す。

二時間前に急に現れた彼女は、一体誰なんだろうか。

さらに厄介なのは、僕は恐らく彼女に一目惚れをしてしまった。

彼女は僕にいきなり告白をしてきて、明日また来る、と言ってそそくさと帰って行ったのだった。


返事を、するべきなのだろうか。

しかし初めて会ってから一時間も経たない人と付き合って良いのだろうか。

とは言っても僕は好きになってしまったのだから断る理由もないはずだ。

そんなことがずっと、僕の頭の中でぐるぐると回り続けていた。
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