12月の春、白い桜が降る。
それから僕らは急激に仲良くなり、何かとあるといつもふざけあったり話したりしていた。
気を使うことなく、山本さんのことも少しずつ忘れられていくように、
毎日が楽しくて、
学校へ行くのが楽しみで、
ひなたに会うのが楽しみで、
朝会ってからすぐにひなたの声を聞くのが嬉しくて。
ひなたに会うことが当たり前で。
中一の秋の終わり頃、二人で帰っていて急にひなたが、
「寄り道して帰ろうよ!」と言ったので、いつもの道とは真逆の道へ進んでみた。
見たことの無い道を何度も曲がりながら歩いていると、
ある緩い坂の下り途中で長い階段を見つけた。
「登ろ!」とはしゃぎ気味に彼女は言うが、僕はえぇー…と浮かない返事をした。
ひなたは中学生の僕の腕を掴んだまま、階段の上へと登っていった。
気を使うことなく、山本さんのことも少しずつ忘れられていくように、
毎日が楽しくて、
学校へ行くのが楽しみで、
ひなたに会うのが楽しみで、
朝会ってからすぐにひなたの声を聞くのが嬉しくて。
ひなたに会うことが当たり前で。
中一の秋の終わり頃、二人で帰っていて急にひなたが、
「寄り道して帰ろうよ!」と言ったので、いつもの道とは真逆の道へ進んでみた。
見たことの無い道を何度も曲がりながら歩いていると、
ある緩い坂の下り途中で長い階段を見つけた。
「登ろ!」とはしゃぎ気味に彼女は言うが、僕はえぇー…と浮かない返事をした。
ひなたは中学生の僕の腕を掴んだまま、階段の上へと登っていった。