12月の春、白い桜が降る。
「短い黒髪は桜のような香りを放ち」




僕らが初めて、本当に初めてであった日は春。

僕らの季節だ。
同じ名前で、同じ名前の僕らが出会って愛し合って、もしかしたら本当に運命だったのかもしれないね。

僕に初めて声をかけてくれたあの日はまだ、僕の心は山本さんに惹かれていて、

ひなたも初恋の人に持ってかれていて、それがどうして僕らになったんだろうね。


二度目の春は最悪だった。ひなたの病気が僕にわかって、二人とも、泣いていた。


___そして、僕が初めてひなたに告白した季節だ。
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