12月の春、白い桜が降る。
「真っ直ぐに僕を見つめるその瞳はまるでラムネの中に入っているビー玉のように輝いていた」




夏は僕らの二度目の初めての出会いだった。

あの時急に家に来た君に、僕は一目惚れをした。

だから君が元々僕の恋人だと知った時は本当に嬉しくて、胸が弾んだ。

それとは裏腹に僕のせいで、ひなたにどれだけの心配と、辛い思いをさせてしまっただろう。

二人でお祭りへ行ったね。

彼女が親友に対して見せた、あの切ない表情を、僕はきっと一生忘れないだろう。

二人で飲んだ、泡が吹き出してしまった冷たいラムネの味も、あの大きく咲いた花火の美しさもだ。
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