12月の春、白い桜が降る。
「やばい、めっちゃ嬉しい…!」

彼女は顔を赤くして喜んだ。

僕も自分の顔は見えていないが、恐らく同じように、顔と耳までも赤らめているだろう。

「実はね、」

彼女は落ち着きを取り戻したものの、まだ満面の笑みのまま、またソファに座り込んだ。

「前に私たちが付き合っていた時も、告白は私からだったの」

「え、そうなんですか?僕はてっきり、僕の方から告白したのかと思ってました」

何せ、一目惚れしたぐらいだから、以前も僕が片想いをしてそれが実ったのかとばかり思っていた。

こんな綺麗な人が、僕なんかを好きにならないと思っていた。
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