【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に

美月の首にそっと手を当てると、その傷は徐々に消えて行く。

「…え?どういう事?」

「気にするな」

美月を連れて、爽と奏多の元へ行き、爽の頬に触れその傷を治し、次に痛がっている脇腹にも手を当てる。

「痛く、ない?」

「澪の力だ。これが本来の姿と本来の力。ここは危険だ。奏多の家に行きたいのだが」


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