今夜、色のない君と。



───あれ…?



その時ふと、目にとまったものは、


いつもと少し違う風景。



……あんな絵、今まであったっけ…?



この本屋の入口である扉の横。


壁に埋まってる本棚と扉との間の、ちょっとしたスペース。



そこには四つ切り画用紙サイズの絵が、額縁に入れて飾られていた。



メガネをかけ直し、もう一度よく見る。



やっぱり絵だ。



遠くからでもよく分かる。


それはどうやら、人物画らしかった。



僕は不思議と、もっとよく見たいという思いに駆られ、その絵に近づいた。



< 23 / 156 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop