溺甘系朧咲夜【完】
そろり、と、大和さん? が右手を軽くあげた。
「あの、流夜兄さん……発言権を認めてください」
「てめえは黙ってろクソガキ諸悪の根源が」
吐き捨てるように言った流夜くん。
……今、誰が喋った? 聞いたことの無い流夜くんの口調に困惑する私の方を、流夜くんが向き直ってきた。
「咲桜、このバカのこと、黙っていたのは謝る。言い訳させてもらうなら、在義さんの指示でもあるんだ……」
「在義父さんも知ってたんですか?」
……自分の声がトゲトゲしてるのわかった。だから私性格悪いって!
「……知ってる。俺とこいつを一番使うの、在義さんだから」
「使うって言うかこき使う、でしょうそれ」
「………」
否定の言葉は返ってこなかった。
「流夜やバカ姫みたいなのがそうそういるって、小さな頃に知っちゃうのも教育上よくないって在義さんがね。しかもバカ姫は咲桜たちより下だし」