溺甘系朧咲夜【完】
「その金髪の人は流夜さんとお見合いしたかったお嬢様。流夜さんのことを調べているうちに私事の方まで知ってしまった。それで警察署に乗り込んだ」
「欠点がいくつかあるよ、頼」
反論したのは笑満。私は頭の中で『見合い』って文字がぐるぐる回っていて、若干現実感がない状態だ。
「まず、流夜さんが私事を知られるヘマをするとは思えない。それに、なんでそんな人を殴れるのかもわからないよ。金髪さんの高笑いは置いておくにしても」
「だよなー。咲桜が嫌じゃなかったら直で訊いてみるのがいいんじゃね?」
「うん。訊いてみる」
即肯くと、笑満も頼も驚いたような顔をした。
「咲桜? 早まっちゃダメだよ?」
「一時的な怒りで自分から別れるとか言い出すなよ?」
「……そんなんじゃないよ」
どういう方向に心配してくれるんだか。私の暴走への心配か。
でも、頼の言葉は……全部は、否定出来なかった。