【完】女子校に行くはずだったのにっ!
「幸奈!落ち着け!・・・泣くな!」


奏多の声で気づいた、
私はいつの間にか涙を流していた、
涙で目の前がぼんやりと薄れている。


だけど、それはお母さんも同じだった・・・。


「ごめん・・・なさい・・・
ごめんなさい!」


お母さんは泣きながら詫びていた、
私に向かって必死に詫びていた。


「・・・っ!」


こんなお母さんの姿を見るのは何とも切なく、
虚しくてとても嫌な気分だった・・・。


でも、謝らせているのは私・・・。


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